クボヤナギ

■ふたりの左程噛み合わないサッカー人生
左利きの破壊力抜群のドラゴンと、両利きで時たま自分の身体が追いつかない程イマジネーションに優れたヤナギ。

        ドラゴン          ヤナギ
年度 クラブ J(ゴール数) cap(ゴール) クラブ J(ゴール数) cap(ゴール)
96年 広島 22( 2) 鹿島 8( 5)
97年 広島 22( 7) 鹿島 25( 8)
98年 広島 32(12) 1(0) 鹿島 32(22) 2(0)
99年 広島 25(13) 1(0) 鹿島 26( 9) 4(0)
00年 広島 24(11) 5(0) 鹿島 25( 6) 10(4)
01年 広島 30(15) 2(0) 鹿島 26(12) 6(5)
02年 広島 28( 7) 5(0) 鹿島 27( 7) 9(0)
03年 横浜 25(16) 3(2) 鹿島 8( 2) 5(2)
04年 横浜 19( 4) 9(6) セリエA 7(2)
05年 横浜 10( 1) 0(0) セリエA 10(4)
通算 237(88) 26(8) 177(71) 53(17)
■ゴール率
ドラゴン Jゴール率 代表ゴール率 ヤナギ Jゴール率 代表ゴール率
ゴール率 .371 .307 ゴール率 .401 .320
Jリーグにおいても代表においても、そのゴール率は、「決定力」よりも「チャンスメイク」に優れていると見られているヤナギの方が、ドラゴン・クボを実はやや上回っている。 いつでも、ヤナギの場合、”印象”や”イメージ”で語られる場合が多いのだが。 ■歴代代表得点ランキング
代表歴代ランキング ドラゴン 8得点 28位 ヤナギ 17得点 8位
ヤナギは、現役ではカズ(2位)、ゴン(6位)に次ぐ。 実は堅実に実績を重ねている。 ■そして、「クボヤナギ」 ドイツWCのドローと同時に、メディアの日本代表「FWクボ待望論」。今更。 5年程前から自分も、世界と戦うには代表にクボは欠かせないと思っていた。 特にヤナギオタクとしては、ヤナギが誰にでも合わせることのできる選手とわかっていても、クボこそが組み合わせるべき選手だとも思っている。中々、機会はないのだが。
解凍されたはずなのに、02年WCは、病気の高原とともにクボは代表メンバーに選出されなかった。 その後ジーコジャパンでは03〜04年の代表戦でクボは8ゴール(12試合)を上げた。 ようやくクボは結果を出し、覚醒したかに見えた。しかし怪我などもあって今となってはクボの代表ゴールは04年6月まで遡らなければならなくなった。
クボの身体能力を知るものとしては、ヒノキ舞台で一度見てみたいと思う欲求は誰しも持つことだろう。
これまで、過去の代表試合で歴史上一番の実績を上げているのは隆行とヤナギのコンビで間違いない。このコンビのように呼吸が合ったコンビはないと思う。 そして、組み合わせとしては未だ叶わぬ夢。夢想するしかないコンビ。ヤナギオタク的にはだれもが待望し夢見ているのが”クボヤナギ”である。
果たしてドイツの地で、このふたりのサッカー選手が深く交わることができるのだろうか。