「ドイツに向けて」その2.

■「クラブチームの時代」Ⅱ
観客動員数を見ると、傾向としては代表戦に限り漸減傾向にある。
面白いゲームをすれば増えるし、チームが興味を惹けば観客は集まる筈だが。
最近の代表戦はプレミアチケットではなくなった。
単純に比較できないが、代表戦より浦和レッズがらみのゲームの方がチケットが取り難い印象があることは確かだ。
05年シーズンのJ観客動員数は、850万人を超え、前年に比べ合計で100万人以上オーバーした。
J1は2チームが増えたが終盤のデッドヒートもあり1試合平均観客動員の高水準は続いた。
J2も漸増傾向は変わらず、1試合平均で前年より270人程増えた。
中でも経営改善なったサガン鳥栖は04年が3,610人、05年が7,855人と倍増したし、各地で開催されたダービーは多くのサポーターや観客を集めた。

              J1平均     J2平均
01 5,946,972人(16,548人)(5,703人)
02 6,353,970人(16,368人)(6,842人)
03 6,797,035人(17,351人)(7,895人)
04 7,405,048人(18,965人)(7,213人)
05 8,539,178人(18,765人)(7,482人)
(データはJ主催ゲーム。05年よりJ1:18、J2:12チーム、それ迄はJ1:16、J2:12チーム)

■代表戦ここ5試合の観客動員数

               入場者数    着席率
 5.22 ペルー       新潟 39,856人(94.2%)
 5.27 UAE       国立 53,123人(95.0%)
 8.17 イラン       横浜 66,098人(91.4%)
 9.05 ホンジェラス 宮城 45,198人(92.2%)
11.16 アンゴラ     国立 52,406人(93.7%)

新潟42,300席、国立55,903席、横浜72,327席、宮城49,000席。
代表戦、宮城でのメインスタンド上部にはまとまった空席があったし、横浜でも空席が目立っていた。
代表ゲームの多さやチームの戦い方もあるが、ドイツへ向けた代表チームの関心は以前に比較して決して高いとはいえない。チームが史上最高ともいえる人材を有しても尚。
(この項つづく)