鮮烈なゴール!

内田篤人 清水東高校出身

高卒新人ながら、開幕からアントラーズの右SBで先発出場を続けている。
彼の特徴は、その計り知れない潜在能力であるが、疲れを知らないフリーランニング、巧みなボール捌き、スピード感溢れるドリブル突破、老獪なDF陣を巧妙に交わす技術、当たり負けしないボディバランス、そして何より、その右足から放たれる極めて精度の高い矢のようなクロスであろう。
そして彼は若いながらも高度な戦術理解度も併せ持つ。

21日。甲府戦で見せたヤナギとのアイコンタクトから生まれた右サイド突破からのゴール前に攻め込むドリブル突破。DFの股抜きの後、GKまでもが股の間を突き刺し抜けたゴールは鮮烈であった。
初ゴール後にヤナギの胸に飛び込む様は初々しくも、アントサポのお姉さま方のこころを鷲づかみするものであった。

17歳11ヶ月でJ初ゴール!

昨季モンテディオの右SB、佐々木を見た際も大きなトキメキを感じたものだが、内田の出現状況は、個人的には新人の頃のヤナギや小野の出現と似た感慨を持つものである。
日本に、ようやく”本格的”なサイドバックが生まれようとしているのかも知れない。

かってその座に長く君臨続けた名良橋さんの帰るところがなくなってしまった。