林の「最後の舞台」

怪我人を多く抱えて戦うレッズ戦はどうやら林が1トップを張るらしい。今や若きエースを名乗りつつある田中佑昌をトップ下に従えて。
佑昌は20歳。そして林は22歳。長いこと期待を背負い続ける林はとても若くシャイである。アビスパの最前線は狼であるべきであるがいつでも彼は羊のままである。
眠り続ける林はサポーターの期待を裏切り続けて久しいが、なんとか目を覚まさないといけない時期にきている。
188cm、84kgの肉体に、一度”図太さ”という防弾チョッキを着せプレーをさせてみたいとは思うが、浦和戦は彼にとってこれほどの舞台はないだろう。
もし先発するともなれば、それこそサッカー人生を賭けた舞台。
技量もテクニックも、戦術さえも全てを超え、己の精神を燃やし尽くし、ゲーム終了後ピッチに倒れ立ち上がれない位の気迫の戦いを見せて欲しいものだ。