「底上げ」

アビスパの選手たちは若い。
年齢が若いだけでなく、経験値も非常に若い。
今季、J1へ昇格した若いメンバーに中堅の移籍組がうまく噛み合い、リーグ戦は開幕からアビスパらしいゲームをしているように思う。
今までのようなゲームさえ続けておけばチーム力は向上し結果は後で必ずついてくるものだが、現実は厳しい試練と我慢の時期を迎えている。
思いのほか主力の選手たちが怪我を抱えていることが、その大きな要因である。

この水曜日(12日)駒場でレッズ戦があった。
時間作ってようやく録画を見ることができたが。力通りの結果であった。
アビスパは他のチームに比べ序盤からアウェー戦が数多く組み込まれている。
    
3/5磐田(A)、3/11大宮(H)、3/18千葉(A) 3/21名古屋(H)、3/25甲府(A)、3/29横浜(A) 4/2京都(A)、4/9浦和(H)、4/12浦和(A)
9試合中6試合がアウェーでホームはたったの3試合。 アウェーはいずれも移動距離も長い。今回のような遠征でしかも中二日ではコンディション調整も難しい。 アビスパは、いずれも優勝候補と見られる強豪揃いのグループでカップ戦を2戦戦った。 結果は2連敗であるが、J2時代の昨年までは公式戦に出場することさえ叶わなかった若い選手たちがカップ戦に出場しそれなりに奮闘している。 怪我人の多さもあるが、そういう意味ではチームの底上げに大いに役立っているように思う。

田中佑昌に続き、ようやくFWグラウシオの目途が立った。そしてサブの川島も帰ってきた。補強もままならない中、欠落していた前線の選手たちの復帰は今のチームにとっては何よりである。
あとは近々のうちに誠史と布部が戻ればチームとしてのベストな布陣が組めるというものだ。
もう少しの辛抱である。