問題は、何も解決していない

■長谷川氏にレッドカードを!
アビスパ福岡は、松田前監督を解任した12日間の空白(混乱)の後、川勝良一氏を新監督に迎えることとなった。
川勝氏は神戸の元監督でもあるが、どちらかといえばヴェルディの血を引く人といった方が良い。どのようにチームを活性化させるのかは彼の仕事のこれからを見ないと何ともいえないが。
さて、これで一件落着したのであろうか。
答えは”否”(ノン)である。

長谷川氏は、補強に失敗した自らの仕事の責任を、全て松田さんに押し付けた形を取った。
今回は、さすがに多方面から強い抗議と責任を問う声が多く、中でも(サポ団体を除く)一般サポーターからの抗議は尋常でなかったようだ。
クラブとしても「お詫びの声明」を出すほどであったが。
松田さんの代わりに川勝氏を据えたとしても問題は何一つ解決はしていない。
長谷川氏は、あと先考えず松田さんの首を取って風向きを変えようとしたが、川勝氏が松田さんの仕事以上のものを見せることができなければ、シーズン後にまた首をすげ替えてコトを済まそうとすることだろう。
問題は、指揮官にあるのではない。
開幕前から自ら宣言していたFW補強など、チーム戦力を十分に整えなかったことにある。

全ての問題は、長谷川氏の仕事ぶりにあるのだ。今回の自ら引き起こした混乱の責任をとって彼こそ潔く退場すべきである。