身体ならし

[国際親善試合、日本代表対マルタ代表]:デュッセルドルフ
駄試合。
ちょうど4年前の今ごろ。国立競技場でスウェーデン代表を迎えて壮行試合を行った。あのゲームは自分も観戦に出かけたが。
最も印象深いのは、トルシエ前監督の壮行試合を迎えるにあたってのたどたどしい日本語の挨拶で。本番直前の親善試合が良いゲームなることは中々期待できないものである。
比べるのは大変難しい問題だが、この日のマルタ戦を戦った日本代表チームの出来映えを見ると、万が一両チームがゲームをすればという愚問は置いておいてw 当時の方がチームとしての精度が高く、まとまりもあったような気がした。
流動性のない淡白な前半
前半は、自己アピールプレーのオンパレード。
この試合は最後まで、ハードなドイツ戦や連日の練習での疲労からか選手たちに重たい動きが見えた。
それと、ヤナギ(や明神)のような犠牲になって汗をかく選手の不在で、前線に流動性のない淡白なゲームとなった。
■久しぶりの黄金セット
後半は、ジーコジャパンの黄金セットに小笠原を足した豪華パサー陣を中盤に並べた。
どちらかといえば身体ならしのようなダルいゲームとなった。
俊輔、ヒデ、伸二、イナ、オガサと、ピッチ上の盤面に駒を並べれば豪華に見えるが、こういうチームモチベーション的に難しい試合は、チームとしての意図ある戦いをすることは困難である。しかも一流のパサーを数多く並べても受けてが巻だけではどうにもならぬ。
■代表チームにヤナギがいない凡ゲームの例
ヤナギマニアの自分には、実は、こういうゲームになるだろうことは最初からわかっていた。
大変僭越ながら、ジーコだけでなく、代表チームを見てる人々も、現在の統一感のない日本代表チームには、ヤナギが必要であることを改めて認識しただろうゲームであった。

・ドイツ戦には、ヤナギがいた。
・マルタ戦には、ヤナギがいなかった。

・02年WCのベルギー戦もロシア戦も、ヤナギがいた。
・02年決勝トーナメントのトルコ戦には、ヤナギがいなかった。

それだけのことなのかも知れない。

さて、この身体慣らしゲームを利用した上で、残りの日数をうまくコンディション調整し、本番にはピークに持っていって欲しいものである。
オーストラリア戦まで残り1週間となった。