アルゼンチンの天才たち

■ボールが悲鳴を上げる
どの国の代表監督も、ジェラードとランバードの2人を揃え攻撃的なサッカーをやってみたいと思っていることだろう。
彼らがピッチ中央に揃っていることがどれほど相手チームに恐怖感を与えるか、対戦相手の監督なら誰でも感じるに違いない。
彼らの最大の特徴は、正確で強烈なミドルシュートだけではない。彼らの優れたところは技術や身体能力はともかく、その精神性の高さにある。
サッカーの”魂の強さ”に「8段階」の位(くらい)があるとすれば、この二人はおそらく最上位に位置するはずだ。
日本でいえば唯一ゴン中山だけであろうか。
マリーシア
自分は、実はアルゼンチンの選手たちが大好きである。
特に、中盤から前の今回選ばれた選手たちは(子ウサギ)サビオラアイマールはじめいずれも小柄で俊敏、超一流の技術のある選手たちばかり。彼らがボールを持つとタメ息の連続である。
それと、サッカーに人生の全てを賭けた国に生まれた彼らのマリーシアは世界最高域といってよい。今朝のゲームも主審をいいようにあしらっていたw
■隆行はいずこに?
ただしアルゼンチーナたちがどんなに顔を歪ませてピッチに倒れ込んでも、その芸域は、今回は出場適わなかったが我らの”至宝”鈴木隆行には及びもしない。
今さらな話しで恐縮であるが、ジーコが隆行の召集を見送ったことは今でも残念に思っている。
俊輔と組めばどれだけ得点チャンスが増えることか。この二人なら、相手がブラジルであろうがアルゼンチンであろうが、フランスであろうが、得点チャンスは必ず見出せるというものだ。
”隆行・俊輔セット”ほど貴重で強力な武器は世界のどこを探してもない。
02年、06年と、日本サッカーの不幸は、このふたりが揃わないことにある。