クロアチア戦

■人体実験

ピッチ上では明らかにサッカーをしているのだが。
しかし何かの実験でもしているのか。と見間違うほど。
相手チームと戦うことよりも、いつの間にかその実験の方が気になってしまう。

炎天下、40度近くの日差しを受けて。しかも給水取る時間さえ極端に少ない。
それも2試合続けてだ。
熱を出してる選手もいれば、怪我明けでまだ踏ん張りが利かない選手もいる。
そうだ。これは何かの実験なのだ。

この実験を通り越すことが今回のWC大会なのかも知れぬ。
足は止まり、ボールはパスした相手に繋がらぬ。それより思考することさえキツいのかも知れない。
薄くなっていく意識の世界の中で選手たちは個々に戦っているのだろう。
集中治療室の患者のように。
オーストラリア戦の後半84分過ぎから続く地獄のような実験。
日本代表に課せられた宿題は解いても解いても解決せぬ問題ばかり。

そう、これは修行か何かの実験なのだ。

■MVPはGK川口
前半は、PKも含めると川口の神がかりセーブもあり何とか無失点に済んだが、気持ちの上では3点以上は取られていた気がする。
クロアチアも省エネサッカーやろうとしていたが、日本はヒデが言っていたように緩急の使い分けが今ひとつ。そのあたりに数多くのミスを誘うまでに疲弊してしまった原因があるのかも知れない。
自分は途中、高熱を押してこの大会に身を捧げている俊輔が可哀想に思えた。
■DFコーチ不在のツケ
選手たちは本当に良く走ったし戦ったが、いかんせんこのゲームもチームとしての戦い方の意図が明確でなかった。
このゲームも相手に合わせてゲームを終わってしまった。それにしてもDFコーチ不在は痛い。全ては彼らが下がりすぎる、あるいは下がらざろうえないことに尽きるのだから。
精神論だけでは防御できないのだしチームは戦えないのだから。
■4年間の最終章
ブラジル戦はこの4年間の最後のゲーム。
未来ある日本サッカーを指し示す為にも、できれば、昨日書いたように、元気でエネルギーに溢れている巻、遠藤、中田浩二の3人を使って欲しいが。
ジーコはやらないだろうが、ここは最後でもあるし一度でいいから、ヒデと俊輔を外し何の気兼ねもなく溌剌と走り回るだろう若い選手を使ったらどうだろう。(宮本は累積欠場)

          巻   ヤナギ

     伸二   オガサ

     遠藤   稲本   
中田浩           加地
     中澤   坪井

        神

大半はナイジェリア組になってしまうがw 何せ彼らは世界大会準優勝。これだと浩二のフィードも生きるし、遠藤らのミドルが3本位は入りそうな感じ。
キャプテンマークはもちろん伸二で笑顔絶やさず。ヤナギは五分刈りで出直し。
(南アはこれに平山、我那覇、長谷部、谷口、内田篤人、福元、西川らを)
ブラジル戦も後悔することのないように精一杯戦って欲しい。