「新しい舞台を用意する前に」番外編

20日付けで新たに追加しました。
この4年間の日本代表チームの総括やこのドイツ大会の総括について、また日本サッカー協会の取り組みについて、プロのサッカージャーナリストが書かれたもので明快なコラムは私は未だ目にしていません。
これはとても残念なことでもあるし、ある意味恐るべき事態であるかも知れません。

サッカー協会や日本代表チームについて、これまで個人的に目についたコラムをご紹介します。
■「ワールドカップをなんだと思っているのだろう?」
SOCCER UNDERGROUND BLOG、UGさんの優れて秀悦なコラム。
「ヨーロッパに行くとJFAと電通を憂いてしまう」

ポルトガルサッカー協会は古い建物を利用した本当に小さな建物だったが
その代わりにポルトガル中、どこでもサッカーをできる環境があった

一方、日本は立派なサッカー協会ビルはあるが
サッカーをやれる場所は本当に少ない』

日本サッカー協会の次期会長への「立候補」を宣言
DABADIEさんの「朝日新聞の記事を公開します!」

『見えたのは、商業主義という毒が日本サッカーを害していく様子と、強まる川淵会長の威光を恐れて批判を自粛していく関係者の姿だった。』

■「やりたい≠やるべき」
KET SEE BLOGのケット・シーさんの「次もジーコ路線で?」

『この場合の「選手が考え」というのは、「やりたいサッカーを考える」のではない。選手自身が「今何をするべきか」を考える、ということである。当然そこにはしっかりとした一つの指標がなくてはならない。そして、そうした指標の元で選手が「何をすべきか」考えながらプレーする、そういう能力を伸ばしていく、ということを志向するのは、間違っていない。ただし、ジーコ監督のサッカーはそうではなかった。あの指導方針では、そうはならなかった。そこは間違えてはならない。』

■「自由」ではなく劣化した「組織」
GAITIさんの「断絶の4年間」

『しかし、これだけ「組織」が無秩序な状態で大会に臨めばどのようなチームでも崩壊は必然だ。むしろ、ここまでチームの体裁を保った日本人選手の学習能力を賞賛したいくらいだ。結局、今大会では選手の「個」の実力も世界の中での位置付けもすべて不透明なまま終ってしまった。収穫はゼロである。』

■「最後にはメンタル的にも戦術的にも一枚岩の組織として固まらなければならない」
蹴閑ガゼッタさんの「ま、全ては今更なんですけどね。」

『結局、サッカーに真の自由なんてものは無いんですよ。ドイツで決勝トーナメントに残ったチームを見ても、中村や中田が足元にも及ばないレベルのタレントが、皆チームのために一致団結して戦い、必死で走っていたわけですよ。』

■「個を最大限に生かすための組織力というものは間違いなくある」
フットボール・バーリトゥーダーのSOUNO418さんの「4年間への愚痴」

『でも一番の敗因は、4年間の代表強化の積み重ねの問題だと思う。特定の戦犯はいない。スタートとなる監督選考からの躓き、そして自浄作用も働かなかった日本サッカー全体の問題ですな。』

■明快な総括
WCドイツ大会おける敗因分析について明快に語っているのがこちら。
J−KETの掲示板から。ミケロットさんの「敗因」(改定版)

『太平洋戦争の敗因のいくつかが、日清・日露戦争にあったのと同じように、ドイツでの敗因は、2002年ロシア戦の勝利にあったと思います。』