あびすぱ福岡はどこへ行く?

[アビスパ福岡の問題点]その2.
4.ウルトラと一般サポの大きな乖離

もともとチームを応援し後押しするというベクトルは同じであるが、なかなかそこに一体感が生まれないし長続きしない。
ウルトラは跳べない一般サポの駄目さ加減を嘆き、跳べない一般サポはウルトラの暴走を侮蔑・憂いている。
どこまでも大きな声を出して選手を後押しするウルトラはリスペクトすべきであると私は思っているが。最近はチーム強化や選手交代にまで自ら影響をもたらそうと勘違いの度を越えた部分も垣間見える。
どこの国内のチームでもある程度の問題はあったとしても一定レベルの一体感は作られている。サガン鳥栖はクラブの担当者とウルトラや一般サポがスタジアムでの応援について何度も(最近も)話し合っている。
アビスパ福岡の水面下に横たわる重要で一番の大きな問題がこれであろう。
博多の森で真の一体感を作れない限り、それぞれがその努力をしない限り、アビスパ福岡は永遠に地方の弱小チームであり続けるだろう、と思う。

5.貧弱な地元サッカーメディア

人気の点と直接購買や視聴率に関係するプロ野球の扱いが大きいのは仕方ないにしても、サッカー担当記者のレベルがとにかく低すぎる。関東を除いて全国のサッカーメディアがどこもまだ未成熟な点は止むを得ないにしても、福岡には良心を兼ね備えた気概のあるライターがとても少ない。
これはこれからの課題であるにしても、若い記者はサポーターの目が育てると言ってもいい。普段から彼らの記事にはどんどん意見具申したほうが良い。
大分のサポーターが一丸となってクラブと応酬しチーム改革を成し得たことは、地元スポーツ記者を巻き込んだ点にある。

6.スタジアム風景

博多の森の屋台村の美味しさは全国でも1,2位を争うくらいの評判を得ている。
しかしスタジアムに観戦に訪れる人々の身なりは極めて自己主張の自己満足で終始している。この点ではJ1やJ2はおろかJFLのレベルにしか過ぎない。他のチームサポは影でいつも哂って(わらって)いる。
チームカラーの問題はおいても、チームの強化費に直結するレプリカをはじめとしたアビスパグッヅを身にまとった人々は恥ずかしいくらい少ない。
この情けない状態をなんとかしない限り、スタジアム全体からのエネルギーは選手へ伝わらないと思う。