インド戦

単純に選手を色分けすべきではないが、イメージ的にいうと例えばDFであれば秋田、MFであれば小笠原、FWであれば久保。
そういったどの選手よりも専門職に秀でたスペシャルな選手ばかりを並べると、やたらとピッチが広くなる。
個人的には上の3人はいずれも好きなタイプの選手たちですが、スペシャリストばかりを集めたサッカーは、オシムさんから見れば旧石器時代のサッカーか。
オシムさんのサッカーは、選手が走り回って動き回ってピッチを狭くしようというサッカー。
インド戦はスペシャリストのいない、いわば0−10−0の布陣に近かった。
もちろんこれを欧州強国相手にはやらないだろうし、いざと言う時にはオシムさんが言ってるように(Number662:リトバルスキーとの対談)スペシャルな選手を2人か3人は入れるのだろう。
このところのゲームを見ながら面白い実験やってるなぁと見ているが。インド戦は、ピッチ状態や選手たちのコンディションもあったせいか選手たちはオシムさんの期待には応えていなかった。
些事多忙なため細かく振り返る時間はないが、少し眠気を誘うサッカーとなった。
しかしこういう順調でないアウェーのゲームこそが若い彼らを成長させる。
個人的には得点を上げた播戸と中村憲剛のポテンシャルの高さを確認できたことと、このチームは段々と鈴木啓太のチームになってきていると確信できたゲームでした。

一度でいいから啓太を中田浩二の前で使ってみたい。もちろん啓太の横にはできれば中村憲剛を配置したい。
といった風にこのチームはあれこれ夢想できる楽しみがある。