大河流れる

今週は、代表戦ウィーク。
13日の月曜日はAFCアジアユースでU−19世代が戦い、翌14日の火曜日は日中韓親善試合が韓国昌原で開催され、U−21日本代表が戦った。
そして昨日15日の水曜日は札幌でフル代表の試合、アジアカップ最終予選サウジアラビア戦が開催された。
うんざりするような代表カテゴリーの日程に、皺寄せは給料を払い雇っているクラブ側に必ずやってくる。
終盤のこの重要な時期に、次々と代表のゲーム日程を組む協会やAFCもどうかと思う。本音をいえば選手たちのコンディションの方に気がいき個人的には余り楽しめなかった。
それにしても3つの世代の国際試合が続け様に行われるのも極めて珍しいことである。
■U−21代表
反町氏は北京五輪予選に向けて選手層の厚さを求めている。
釜山の近く昌原に遠征したメンバーは、中国戦を戦った選手よりも主体は新鮮な選手たちが召集された。
それにしてもこの世代も韓国代表が強い。ゲームは辛うじてドローであったが、韓国の選手たちの玉際の強さや身体能力が目立つゲームとなった。
中国戦は、DFラインが一柳、伊野波、青山、これに梶山、青山、北斗らが絡んだ。特に国立を湧かせた本田圭佑の異能ぶりを見せ付けたゲームであった。
方や韓国戦は、千葉、田中、柳楽、細貝のDFラインに、中盤はキャプテン谷口を起点に本田、渡辺、水野を絡ませた。
このゲームの代表チームは中国戦と違いやや線が細かったが、後半は激しい動きの韓国代表に十分に競り合っていた。
チーム力としては当然ながらフル代表選手を抱える韓国代表チームの方が一枚も二枚も上手であったが、国内の圧倒的な大観衆を抱えて戦うホームと違いアウェーの貴重な韓国戦はピッチに立つ選手たちに十分な課題と経験を与えたはずだ。
この世代に2つ分の層の厚いチームができつつあることは喜ばしいことである。
アビスパの柳楽は、立ち上がりのセットプレーに競り負け失点を許したが、その後は韓国代表チームのスピードと激しさにも慣れ十分に機能していた。
チームの大事な時期に怪我をしなくて良かったと思う。