贈る言葉

■攀念智(はんねんち
攀は、登攀のはん。つまり両足で歩く山登りでなく四つんばいになって攀じ登るの攀。富士登山でなく槍ヶ岳北壁登攀。
念は、「想い」を更に強烈にしたもので「執着」ともいって良い。しつこく思い続けること。
「攀念智」とは人を恨んだり憎んだりする念のこと。

人を恨んだり憎んだりすると、あたかも何かに攀じ登るが如くエスカレートしていく。
一旦、攀念智をこころに抱くと夜は眠れない、ご飯もまずい、そして身体がヒドク疲れる。
しかし恨まれたり憎まれたりされる人は平気でイビキかいて寝ている。
憎んだり、恨んだりすることは実にツマらないもので、このツマらないものに一生の大半を過ごす人が意外に多い。

世の中に攀念智を持ちやすいタイプはいます。
一旦、癪に障ると許せない思いがふくらみ、妄想と執着の世界に埋没する。そういうタイプ。
長谷川氏も実に愚かな仕事はしたけど、彼を恨んだり憎んだりする必要は全くない。
長谷川氏も人の親。彼にも今後の人生に置いて豊かな人生を送る権利はある。反省さえして再スタートするのであれば、ある面では有用な人物ではあると思います。