「クラブ改革は可能か」その4.

■財政危機
現在、クラブの財務内容は危機的な状態にあると聞く。しかも専門の財務畑の人材はしばらくは不在。
J2降格によって営業面でも苦戦し、スポンサー離れはいたしかたないところまできているようだ。
債務超過」ギリギリといわれる今季の財務実績からも更に数億円の大きな幅の減額で来季の運営に取り組まなければならない。
そういう意味でも現場は「1年でJ1復帰」とかいう軽はずみな話はしにくい状態になっている。
しかし若い将来ある選手たちが在籍している間になんとか目鼻をつけないといけないし、1年でJ1復帰できなければ若手の相当の選手たちが抜かれてしまうことだろう。
そういった大変な苦境の時にチーム統括として乗り込んだ小林氏の腕に頼るしかないところは正直なところ。
このままいけば京都、C大阪東京V、仙台、札幌、鳥栖など、来季のアビスパ福岡は予算規模でもJ2中位並といったところか。
■開幕前までに
来季はチーム体制を整えなおし、また指揮官にリトバルスキー氏を迎え長期の新たな戦いに立ち向かわなければならない。
さて「何故、このチームにリトバルスキーなのか?」ということは後日書くとして。
クラブのあり方、チーム編成、サポート、すべてにおいて”今までの延長ではいけない”ことは確かであろう。
最近団体の若い方と会食する時間を作ったがサポーターの間でも水面下では新たなムーブメントが広がりそうにも感じている。
差し当たりは、来季の「シーズンチケットをどれだけの数の人が手にして」チームを後押しするか、がカギを握っているようにも思う。
「営業収入」や「入場料収入」の件については改めて触れたいが。シーズン開始の時に資金を手に持って戦いを始めるのと、戦いながら四苦八苦するのとではクラブチームとしてのモチベーションに大きく影響することになると思う。
まかり間違っても今季の実績のような、サガン鳥栖の45%程度しか実売できていないような状況は許されない。*1
アビスパ福岡は、来季12周年を迎える。

関連エントリー
「クラブ改革は可能か」その1.
「クラブ改革は可能か」その2.
「クラブ改革は可能か」その3.


■ハコとナカミのバランス

上の話題からは離れますが。
写真館に、先日出かけたみなとみらいの「マリノスタウン」をアップしました。
簡易的に鉄骨で組み立てられたゴール裏スタンドなどは博多の森の”ゴール裏改修”に参考になるかも知れません。

*1:シーズンシート実売数:アビスパ福岡1300/サガン鳥栖2913