行く年来る年

国内のサッカーシーズンは天皇杯の決勝で一年を締めくくる。
もちろん高校サッカー選手権はあるが、個人的には1971年の元旦がサッカー観戦の初体験で当時から天皇杯決勝こそが国内最高のゲームでありシーズンの締めくくりのゲームであった。
今大会は浦和とG大阪の対戦で実力日本一を決めるに相応しい対戦となった。
今年のサッカー界を振り返ると余り良い一年とは言い難い。中でもWCドイツ大会の惨敗が印象に強いが、協会会長の陰湿極まりない言動や仕事ぶりが一時代に大きな影を落としているように思う。
地元チームにも多くのドラマがあった。
結果として5年ぶりのJ1復帰は1年だけで終わったが、クラブ体質の未熟さやチーム強化方針の大きなブレが暗い結末を迎える要因となった。
そして本年もあと二日を残すところとなった。
今日(30日)は快晴の朝に子供の墓参りを済ませ、午後からは家内を連れて中洲の大洋で「硫黄島からの手紙」を鑑賞。
その後今年一番のゲームとなったJ1第28節ジュビロ磐田戦のDVDをのんびりと見た。
個人的には今季のワーストゲームは18節京都戦(このゲームの敗戦で降格圏を覚悟した)に間違いないが、サッカー仲間のH氏に焼いてもらったジュビロ戦は何度見ても今年一番のゲームであると思う。
放送の解説も乾先生(福大サッカー部監督)でアビサポ的には保存版といって良い。
■シーズンベストゲーム

[J1第28節、福岡ー磐田]:博多の森球技場
上位チーム相手に、DFはラインを統率する宮本の相手に柳楽。ボランチに佐伯と組む中村北斗。後半からはFWに田中佑昌、右SHに城後が交代出場し、20〜21歳チームの未来を担う若い選手たちで勝負を決めたゲームである。
チームとしても布部、久藤を中心にモチベーション高く前半からアグレッシブで鋭いプレーの連続。この時点の川勝氏はようやくチームを掌握していた。
後半28分、古賀誠史のクロスに鋭く飛び込んでジャンピングボレーシュートを決めた北斗。サポーターズシートへ走りより雄たけびを上げる北斗。
同じく後半40分に誠史の見事なスルーパスに疾風(ハヤテ)のようなスピードで田中佑昌が飛び出し、彼のマイナスのクロスにゴール前に飛び込んだ城後が強烈なシュートを決めた。
またGK水谷も今季最高ともいって良い位のキレでスーパーセーブを何本も見せた。

酷い一年を水に流す為にも良いイメージで新年を迎えようと思う。