チケ単価と「交流会」
ブログで非常に興味深いコラムを続けておられる仙台サポ・あちゃくんさんの「Jリーグ100チームを目指して」。
これまで都合16回に亘って連載されてきた「他のJクラブと比較してみる経営実績」。
今回は、番外編「チケット単価指標」について
No クラブ名 金額(百万)入場者数(人) チケット単価指標 1 浦 和 1,949 669,066 2,913円 2 名古屋 621 225,896 2,749円 3 千 葉 439 162,089 2,708円 4 柏 529 212,368 2,491円 5 磐 田 654 294,040 2,224円 6 鹿 島 690 316,897 2,177円 7 清 水 469 216,784 2,163円 8 横浜M 933 437,121 2,134円 9 仙 台 655 350,544 1,869円 10 大 阪 506 271,416 1,864円 23 福 岡 237 237,299 999円
*上記の表は「Jリーグ100チームを目指して」さんより。「金額(百万)」は入場料収入総額。
■営業力の差
単価はあくまでも指標にすぎないが、福岡の一人当たりのチケ単価は名古屋や千葉の3分の1レベル。
他のチームはともかく観客一人あたり1000円の単価を切っているアビスパ福岡に限って言えば。シーズンシートを購入したり、まともに入場券をコンビニや窓口で買って入場する観客の比率が相当に低い。
おそらくクラブ側が安直に「タダ券を大量にバラ巻いている」か、「スポンサーや企業、学校や各種団体の招待客を集める為にチケットを大幅割引して販売している」のだろうと思う。
実業の世界でもいえることだが、実はレベルの高い営業力を有するサービス業ほど単価は高い。
博多の森の主催ゲームで1ゲーム1万人の入場者の場合、1試合の「入場料収入」が僅かに1000万円にも満たないとは(呆)
これで経営が安定する訳が無い。
■地道な営業活動
昨日(3月1日)開催された「アビスパ福岡とサポーターとの交流会」に参加したが、クラブ側の受け答えを聞くと、いかに単発的で一過性の営業活動が中心であるかがわかる。
東京都下に住む友人からのメールによるとFC東京はもう随分前から「開幕ゲーム告知」のビラ配りを職員が駅頭でひたむきに続けていると聞いた。*1
さて、当夜は都筑社長がしきりに「安定経営を!」と言葉にしていたが、地方の中小クラブにとってもっとも重要な草の根的な継続性のある実効的な営業活動は現在に至っても実行できていないし、残念ながらその点での有用な人材も不在なままである。