オシム教室第二章

[日本代表ーペルー代表]:3月25日、横浜国際総合競技場
■海外組初召集
今年初めての代表戦。以下雑感。
これから時間かけ夏場のコパ・アメリカへと向かうペルー代表のウリベさんは海外組を召集せず。
同時期にアジア杯を迎えるオシムさんは2名の海外組を初招集。
前線に高原、中盤に俊輔、DFに中沢とセンターラインに強い背骨が入る。4−4−2の布陣もゲーム運びも前半はいい時のジーコジャパン

相手のレベルもあり落ち着いたゲーム運びでストレスも感じない。俊輔を基点に迫力ある大きな展開は今までになかったこと。しかしいかんせんセットプレー以外には得点の匂いがしない。
前半19分そのセットプレーで先制。
この日が100キャップ目となる川口も仕事をする機会が少ない。

オシムサッカーはこれから
視野の広い遠藤、ボランチに汗かき啓太と阿部。この3人がいるならどの監督でもチームの指揮をしたいことだろう。左右のプレースキッカーも揃っている。
うまい選手が多いからボールを獲れてキープもできる。
前半は、ワンタッチプレーで流れるようなボール運びもなくリスクを冒さないプレー、しかしシュートシーンが余りに少ない。

この日は満員で興行としては大成功。川淵氏もさぞかし久しぶりにご満悦なことだろう。
俊輔が海外で磨いたスキルを披露し得点に絡み、高原もうまいボール捌きで追加点。マスコミ的にも市井の代表ファン的にも満足できたのではないだろうか。

しかしこのゲーム、一番不満足なのはオシムさんのような気がした。
■寿人を入れろ!
疲れの見えた後半、水野、家永、藤本のフレッシュな3人が前目の位置に出てパスが涼やかに流れはじめる。この3人に羽生もかみ合う。これぞオシムサッカー。
ここに寿人を入れたら面白いのに!と。
それにしても後半誰も壁にならない運動性のあるチームプレーをこの日コーチに入った反町さんもよく見ていたことと思う。

今度はこのチームに中田浩二、松井、稲本を組み込んで9月の4カ国対抗(クラーゲンフルト)を戦って欲しいと思う。

代表カテゴリーにおけるオシム教室は第二段階を迎えた。