辛勝

[J2第9節、福岡ー愛媛]:4月15日13時〜、博多の森球技場
4月になって4試合目と連戦続くJ2リーグ。
ヴェルディ戦の後、中3日で雨中の西が丘で札幌と戦い、更にまた中3日での愛媛戦。
長距離移動もあり選手たちに疲れは相当にたまるはず。覚悟の上とはいえJ2の長丁場はこの日程こそが激しく厳しい大きなハードルとなる。
このゲームは、先発からゲームキャプテンの久藤を外した。いつでも目一杯にプレーする彼の疲労具合を考えてのことだろう。
リティの4−3−3を軸にした戦い方はスムーズなパス回しの為に中盤の選手たちの運動量が決め手ともなる。
先発から久藤を欠いて、選手は動けどもカラ周りのゲームとなった。
前半20分までに数多くあった得点チャンスを決めきれず、愛媛の徹底したリスクを負わない、9人でスペースを塞ぎきる守備的なゲーム運びの術中にはまる。
無論どんなチームでも多人数で引かれた相手には苦戦するのだが。望月さんの徹底したゲーム運びは見事に福岡を苦しめた。
中でも先発した古賀誠史にはDF森脇をピッタリとマークをつけ彼を自由にさせず得点源アレックスとの連携の崩しをさせなかった。
福岡は布部をひとり中盤の底に置き、サイドや中で山形恭平田中佑昌が動きまわるもそれにしても攻撃が真っ正直で、戦術的な工夫のなさが目立った。
後半交代出場した久藤が表現した縦への動きや、開幕の鳥栖戦で実現したポジションチェンジなどが余りにも少なかった。
ドローの雰囲気が漂いはじめた後半35分、ようやくリンコンのヘッドで得点できたがアビスパ福岡は辛うじて勝ち点3を奪うことができた。
1'stレグは残り4試合。順位に一喜一憂するのは早過ぎるがもう少し首位との差を詰めておきたいところ。
それにしてもリンコンの喜び過ぎての2枚目のカードは余計だった。ピッチ上で若いブラジル人を躾けていくのも布部や久藤の役割であろう。

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またこの日のゲーム前、博多の森に久しぶりに中村北斗が姿を現した