流れが止まらないゲームは面白い

[J2第13節、福岡ー湘南]:5月3日、博多の森球技場
■MOMは廣瀬氏
J2はシーズンの4分の1が終了した。そして節目のゲームにアビスパ福岡はクラブ創設以来(おそらく)初めてリーグ戦で首位に立った。
このゲームは2得点を上げたリンコンに尽きるが主審の廣瀬氏に注目したい。
Jリーグ主審は34名。うちJ1主審が19名。J2主審が15名。副審は全部で61名いる。
この日主審としてゲームを吹いたのは廣瀬格氏だったが、彼の仕事ぶりにはとても関心した。

廣瀬氏の左腕にはシチズン製の時計(JT93‐0031C)、左胸にはアディダス製の2枚のカード(Z1328イエロー/レッド)を非常時に出すべくしまっている。
廣瀬氏はJ2主審で1969年生まれの37歳。2002年に1級審判員を取得しJを吹くのは二部だけで30試合を越えている。

長身の廣瀬氏は一流のディフェンダーがやるような”首ふり”を頻繁に行い、ポジショニングや選手のプレーを見る姿勢や動作にメリハリがあり好ましい印象を受けた。
90分間のオンザピッチ、彼の笛が不必要に吹くこともなくゲームの流れを止めなかった。
彼は、岡田氏や柏原氏、家本氏や西村氏などSR(スペシャルレフリー)と言われる格上の審判たちに比べてピッチ上にストレスを作らない珍しい主審である。
このゲームのMVPは、2得点を上げ3試合連続得点のFWリンコンで間違いないが、MOMは廣瀬主審に贈りたい。
無駄にゲームを止めず適切な判断で流す様は大袈裟でなく威厳あるプレミアの審判を見るようであった。
■主審評価
第一ステージが終わったので、区切りとしてゲームを吹いた主審を評価しておきたい。

[主審評価]
 節  対戦   主 審  評価   黄  赤
 1 鳥栖  J1村上 5.5 (6)   
 2 山形  SR家本 4.0 (4)(2) *情緒不安定
 3  ー
 4 仙台  J2池田 6.0 (5)    
 5 水戸  J1綱島 6.0 (5)(1)
 6 京都  SR柏原 4.5 (7)    *止め過ぎ
 7 東京V SR吉田 6.0 (4)    
 8 札幌  J2砂川 6.5 (0)    
 9 愛媛  J2小川 5.0 (4)(1) *偏り過多
10 草津  J2北村 6.0 (5)    
11 C大阪 J2砂川 5.5 (3)   
12 徳島  J2早川 4.5 (6)    *偏り過多
13 湘南  J2廣瀬  7.5 (4)   

*印の主審たちには観戦者として1枚づつのイエローカードを出したい。
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