首位を叩くチャンス

[J2第18節、福岡ー札幌]:博多の森球技場
■相手チームを分析する能力
序盤、福岡にボールを持たせ、30度を越えるピッチ上の選手たちにはできるだけ少ない運動量を指示し守備的に戦う札幌。
先制はしたものの後半早くバテたのは福岡。
後半2分、同点にされ福岡の足も止まる。
攻めるのか、守るのか。チームとしての意思統一の欠如。微妙な連携。案の定、そこを突かれロスタイムの失点。
このゲーム、福岡は三浦さんの術中にハマって4連敗。
前半の戦い方は最近になく安定していたし、後半途中から出場した(交代のタイミングが遅かったが)若い選手たちには可能性を感じた。選手たちの動きを見れば4連敗はしたがかってのような絶望的な状況ではないようには思う。
まだ先は長いし、諦める時期でもない。
ちょっとしたキッカケでチームの流れは変わり自信を取り戻すようにも思う。
それにしても相手チームは福岡を研究し尽くした上で戦いに挑んで来ている。
そしてロスタイムの失点は誰のミスでもなく、いつもの微妙なゲーム運びの不徹底さのスキを狙われた。
■守備の文化
大変興味深いコラムを紹介いたします。
(ブログの文字が小さい為ワードに拡大貼り付けして私は読んでいますが)

『ニコロ・マキアヴェッリの言葉に「天国への一番の近道は地獄への道を熟知することである」という言葉がある。おそらく、今のリティに一番必要な言葉だろう。コメントの最後にあるように、リティもやっと現実を直視(守備に問題がある)しすべてを変化させる決意をしたようだ。次の徳島という相手は、その変化を試行錯誤の上で実践し結果を出すには、ある意味最適かもしれない。そういう意味で次の試合は、今シーズンのかなり重要な山場になるはずだ。そこでは結果を出すことが最重要になるだろう。具体的には中盤のバランスをどう変えるか、ポイントはその1点にかかっているような気がしている。』
NETTARO BLOG「現実主義者と理想主義者」より

『今までのリティは、出場しているアビスパの選手全員にドイツ人のような責任感やディフェンスの意識が「プロならば当然備わっているもの」としてチーム作りを進めてきたように思う。もちろんリティがリーダーとして指名した久藤と布部の二人には備わっている。だが、他の前線の選手は90分を通してディフェンスにおける「責任」を全うすることができていない。この連敗の一番大きな原因はそこにある。疲労によるディフェンスの意識の弱体化、経験のなさによる攻守のバランスの崩れ。それらが少しずつ積み重なって大きなスペースを生み二人のベテラン達を走らせ疲弊させる。そして最後にはカバーできない穴が空き失点を重ねてきた。』
『もちろん辛抱強く、その意識を植え付けることでディフェンスを強化するという方法もあるだろう。だが、おそらくそれにはかなりの時間と試合数を費やさなければならないだろう。(現実的にはトルシエが取ったようにバランスを変えることから始めるべきだと思っている。』
NETTARO BLOG「リティの想定外〜ディフェンスの文化」より