苦悩を共有する

■連敗
名監督と呼ばれたり名匠と称えられる”超”一流の指揮官はリーグ戦でなかなか連敗をしないものです。
連敗は指揮官の修正能力の不出来の結果であるからです。
しかし一流の指揮官でも連敗はあります。指揮官は理想と現実(結果)のハザマで揺れ動きながら名指揮官への道を歩くものですが、取り返しのつかない連敗だけは避けなければなりません。
■相対スピード
J2は、京都や札幌に代表されるように相手が前がかりになったところを素早いカウンターと前線の個の力で得点するというやり方が主流です。つまり相手のスピードを”相対的に”活かしたサッカーです。
しかし相対する相手チームのスピードを活用した組織的な相対サッカーは、あるレベルでは有効だとしても必ず限界があります。
リティがやろうとしているのは、それを超えた絶対的なスピードを自ら発揮した上で、連携を作ることと、どんな戦いでもできるスキルアップを求めているように思います。
田中佑昌を磨き上げ、山形辰徳スキルアップさせてはいますが。しかし、ゲルマン魂と理想の高さとプライドでは誰にも負けないリティも指揮官としてはまだ発展途上です。
■問題点は明らか

A.GKもパス回しに参加→B.数的優位→C.確実なビルドアップ→D.スペースの確保→E.ランニングによる数的優位→F.確実なビルドアップ

どこに問題があるか、課題は明らかです。
かっての守備組織を前提にしたサッカーから脱却し、後ろからの細かいパス回から次第に主導権を取っていくサッカー。
結果は少しも面白みのない大人のサッカーの札幌に敗れましたが、3階席から見た鳥栖は随分改善してきたように思いました。