サッカー批評35


サッカー批評の宇都宮(徹壱)さんの「川淵三郎インタビュー」が面白い。
タイトルは「僕自身は何も変わっていない」
感想は、敬愛する講釈師・武藤さんのコラムが全てを物語っておられますのでご一読頂くとして。

インタビューは宇都宮さんのご奮闘によって川淵氏の”裸の王様状態”を見事に読みこめる内容となっています。

「このインタビューは日本サッカー界にとって、非常に重要なものだと、高く評価したい。」(武藤さん)

■季刊誌の地位
この号は、他にも小野氏(日本サッカー協会技術委員長)と山本氏(野洲高校サッカー部監督)、西部さんによる3人の対談や、遠藤保仁(G大阪)のインタビューなど、オシムサッカーを語る特集が続き。
また「日本スタイルの道標」としてJチーム、J2ベガルタ仙台とJ1ヴァンフォーレ甲府の特集も読み応えあり、そしてこの号より「47年前の改革」と題してクラマーさんの足跡を辿る短期連載が始まりました。
かってはタイトル倒れが多かったサッカー批評が成熟段階に入り、僭越ながら一つの地位を築きつつあるように思います。
日本のサッカーに関心がある方は是非とも手にとって欲しいと思います。

[最近入手したサッカー関連本]
「図解・オシムの練習」:東邦出版、下田哲朗著
「オシムのサッカーを読み解く」双葉社西部謙司
「オシムジャパンよ!」アスキー新書、フィリップ・トルシエ著、田村修一取材・構成
「天命」:クリーク・アンド・リバー社、松本育夫著、中倉一志インタビュー・対談
「古沼貞雄・情熱」学習研究社元川悦子