自動昇格遠のく

京都戦の逆転負けを引きずってるとは思いませんが。
湘南戦はゲームの入りから(一部を除いて)選手たちの戦う気持ちが余り伝わってきませんでした。
勝負すべきときには鬼の如く勝負する。いなす時はいなし流すときは流す。
そういうメリハリが余り感じられませんでした。
個々にはやってるつもりかも知れませんが。その点でチームとしての意思統一が取れていなかったように思います。
好調な時に煩雑にやっていたポジションチェンジや、ワンツー、逆サイドへのフィード。残念ながらそれらが全て欠けていました。
1失点で終われたのは神山の奮闘があったからこそと思います。
■戦うナギ!
後半15分。
この日先発した柳楽がベンチのリティの元へ。少し長く(しかも身振り手振りで、熱く)柳楽が発言していました。
それ以降、柳楽は自由に動かれていたアジェルにつきました。
柳楽のピッタシ・マンマーク
ボールばかりを追うとわかりにくいかも知れませんが、ボールのないところでの動きこそが戦う意思を見せるものです。
残念ながら途中で川島と交代しましたが柳楽はこのゲームで戦っていました。
■2位が3位を突き放す
J2は前節(36節)2位と3位が対戦しました。
J1は今節(23節)2位と3位が対戦しました。
いずれも2位のチームが3位のチームを突き放しました。
3位鹿島は2位のG大阪に前節までで勝ち点3。
鹿島は小笠原が戻って以降非常に安定した戦いをしてきました。
しかし前節までの4連勝で少し勘違いしたのか、「大一番」に気負い過ぎが目立ち、攻めの気持ちばかりが強くなり、攻め急いでは守備の人数が少なくなったところをガンバに突かれ、次々と失点してしまいました。
攻守がチグハグだった鹿島。
守備が基本のチームであるはずなのに気負いが生んだスキをガンバに突かれてしまいました。
西野さんはなんと!いつもと違って、守備から入りました。
守備を安定させた結果が5得点を生みました。ガンバの意識の高い中盤の守備は見事だったと思います。
■間延び
福岡は、2位の京都相手に前半30分過ぎで3−1。
しかし京都相手に3得点でも安心して見ておれませんでした。
DFラインが下がりすぎ、中盤がぽっかり空いたところを後半は京都の中払に自由にされていました。
前と後ろが間延びして、少しもコンパクトでないチームが、パウリーニョのような個人で突破できる選手がいるチームに無事に済ませるわけがありません。
「DFに長野を何故使わない」という声もあるようですが(自分もそうは思いますが)守備組織持たないチームに長野を4人並べても、多少の改善はあっても個に優れた選手を完全に封じるのは無理なのではと私は思います。
リティは戦場では1対1で戦うことを義務付けているのか。DF陣も1対1の連続で最近は金属疲労が見えます。
結果論ですが、私なら3得点の時点でチキンと言われようと両サイドハーフを下げて5バックにしその上でボランチを2人並べてみます。そして中盤でボールを奪ったら素早くカウンター。2点もリードしているのなら前線は長野(又は川島)とアレックスと光平の3人に任せます。
もちろん相手ボール時の、相手チームのスイッチがONになった時の話です。
たまには現実的な戦い方を持った方がチームのテキストに重厚さが出るものと思います。
ホームの敗戦で優勝はおろか自動昇格ラインさえ遠のきました。
■正念場
こういう時こそいざゲームが始まればサポーターは選手たちを後押しすることが大事だとは思いますが、チームにとってもリトバルスキーにとっても次のダービーが正念場となりました。