ベストメンバー

準々決勝で敗退さえしなければ、川淵や(敢えて敬称略)その他のお偉いさんからあれこれ言われなかったのだろう。
「ベストメンバー問題」があちこちで語られている。
私はこちらの方のご認識とほとんど同じです。
だいたいサポーターにとってマイチームの選手のベストもワーストもない。自分のチームの選手はできればみんなゲームに出て欲しいに決まっている。みんなピッチに立つ為に雁ノ巣で激しくトレーニング積んでるマイチームの選手たち。
正直サポーターが100人いれば100通りの先発メンバーができる。あいつのがベストで自分のはベターなんて誰も考えていない。
日本サッカー界のボケた上部構造の連中や代表戦だけしか見てない人達にはわかりにくいだろうが。サポーターとメンバー(選手)の関係はそういうものだ。

協会は資金集めの為にしこたま代表戦を組んできた。ジーコ時代には熱があろうが選手が疲弊してようが海外からそれこそ”ベスト”な選手を集め続けた。
協会にたんまり資金を提供するスポンサー様と入場料稼ぎの為に。

それと全く同じ次元でクラブの選手を見てはいけない。
OB戦や海外有名クラブとの親善試合のその延長でクラブチームを見てはならない。

当たり前なことだが誰を出そうがゲームの先発メンバーは監督が決めるべきこと。
そしてチームは、誰の為にでもないそのチームのサポーターの為にこそある。

例えば。
GKでずっと先発を張り続けている神山の代わりに若い六反が出たとしたら。
それはそれでその不安をサポーターが共有する。サポーターの熱い後押しで六反が遮二無二相手チームと戦う。ようやくのチャンスを六反はサッカー人生最大のモチベーションでゲームに立ち向かう。
神山がベストで六反がそうじゃないなんて、クラブとは関係のない偉そうな連中がそう言ったとしたら。六反の為に、六反の選手としての尊厳を守る為にサポーターは立ち上がることだろう。

最近は存在自体が不愉快になりつつある上部構造から、誰を先発させようがあれこれ言われる筋合いはないのだ。
チームは下降気味で大いに疲れてはいたが、川崎はなんとしても勝たなければならなかった。
Jの代表として声援を送っていただけに誠に残念です。勝ち残った浦和にはなんとか頑張って欲しいと思います。