勝負強さ

10大ニュースくらいはまとめないと、と思ってる間に今年も残り2日。このところなかなかPCを開ける暇さえありません。
さて、シーズンを締めくくる天皇杯も残り3試合。29日には準決勝2試合が行われました。
■[天皇杯準決勝、G大阪ー広島]
天皇杯準決勝のG大阪ー広島は、モチベーションの差とコンディションの差が出たと思います。

もともと戦力的には広島はJ1中位以上の力があるチーム。リーグ終了後は入替え戦の第2戦にピークを持ってきたと思いますが、その際のゲームコンディションが継続していました。
ガンバの方は長いシーズンの金属疲労が見えました。
11月3日のナビスコ決勝後からはシーズン後半の息切れが目についていましたが、このゲームに関してもいつもの躍動感のある攻撃性は影を潜めていました。
ガンバの中心選手である遠藤などは代表戦も入れると相当働きづめの1年だったと思います。いつものキレ味もなく途中からゆっくり休ませたくなりました。チームとして是が非でも天皇杯を手にするという意欲がゲームでも表現されませんでした。
広島は森崎和がとてもいい仕事ぶりで素晴らしかったと思います。

3−1で広島。持ってる力を普通に発揮した広島の元旦決勝進出を称えたいと思います。
■[天皇杯準決勝、川崎ー鹿島]
川崎ー鹿島は互いに肉弾戦を繰り広げる好ゲームとなりました。

川崎はサイドからの攻撃に重点を置き、鹿島はいつものように守勢固めた戦いをしていました。またどちらのチームともモチベーション高くゲームは準決勝らしいハイレベルな戦いだったと思います。
このゲームはチームとしても老獪で効果的な仕事をしていた鹿島のゲーム運びのうまさが光りましたが、曽ケ端の奮闘と本山の個人技が目につきました。
個人的にはMVPは曽ケ端。
それと小笠原がイタリアへ観光に行ってる間に本山の守備がうまくなったのは本当だと思います。トルシエ時代は尊重されましたが本山と曽ケ端は二人とも紛れもなく代表クラスの選手だと思います。

1−0で、勝負強さが復元した鹿島が決勝進出。
それにしてもオリヴェイラのゲームを見る目は鋭く。鹿島に限っていうと「過去1番の監督」の要素を持った指揮官だと思います。