中位以下確定

この頃は、東南アジアの亜熱帯地方のような雨の降りかたで。落雷も遠くに聞こえ、行きがけの車中では中止延期になるのではないかと心配するほどでした。
普段はとても水はけの良い美しいスタジアムですが。この日のゲーム開始の頃にはピッチ中央ラインに広く雨水がたまり、水はけの良いゴールライン寄りとは大きな違いを見せていました。
こういう状況では、中盤のせめぎあいばかりだと互いにミスが出るのが当たり前。中盤でのパスは繋げず通らず、裏へ蹴りこむしかありません。
個人的に判断力に優れた久藤や久永にボールを預けつつ、前線がDFラインの裏へ抜け出しチャンスを作るには、いくら運動量のある大久保一人ではいかんともしがたく。
こういう場面では、瞬間スピードを持つ田中佑昌を大久保のそばに置くべきですが。この大雨の日のゲームに、指揮官は晴の日と同じ戦い方。
実践的な対応力を持たない、おまけに自信を失ったリトバルスキーには今後も全く期待できませんが、ゲーム終了のホイッスル時にぶっ倒れるほどに選手たちは最後まで懸命に戦っていました。
戦術的には恐ろしいほどの”志”の低いサッカー。リトバルスキーが思いついた30数年前のマンマークリベロシステムでは、サプライズは起こりようもなく、上位チームには良くてドロー。
今後、夏場に向かって疲弊していく選手たちのフィジカルだけが心配です。
失点を減らしあえて守備力を上げたいなら、今のような個と個のやり方でなく、あえて最終ラインを上げてコンパクトにし(常にどちらか片側のサイドラインを上げ下げしながら)”攻め”ることで相手DFを引かせていく、そうやって「守って」いく、という今では普通のサッカーがこのチームからますます遠のいていきます。
もちろん今のやり方に選手たちが順応してきたのは認めますが。
そんな中、勝ち点1を失いましたが選手たちは本当に良くやっていると思います。
できれば、このやり方を続けたいなら、来季以降の為に、チームの未来の為に鈴木惇君や大山恭平君を先発させ、若手に切り替えた戦いをして欲しいものです。
昨日長くメイン通路に立たせていた(期待している)本田真吾はもちろん。