布部陽功

来季がどのようなチーム体制になるのか。これは、ファン・サポーターにとってはチーム全員が勢ぞろいする筥崎宮参拝の1月18日を待たなければなりませんが。その第一弾ともなる最初の発表は、なんとも、重たいものとなりました。

ここ3年、福岡のサポーターは、一貫しないフロントの決断にほんろうされ続けました。
その大きな混迷の時代にあって、それこそチームの柱となってひとり背負い続けたのが布部選手でした。
チーム全体が予想もつかないような大きな波に呑まれそうになった時、太い錨や大きな帆柱となり、懸命にキャプテンシーを発揮し、チーム全体を、選手たちを、まとめようとしました。
彼の真骨頂はそこにありました。
J通算343試合出場。布部陽功の福岡時代。
若い選手や仲間たちに慕われ頼りにされながら、それこそ彼自身のサッカー人生の中では比べようもないほどの艱難辛苦の時期となり、その労苦は並大抵なものではなかったと思います。

11月30日は、布部選手の「来季非更新」の発表の日となりました。