「2009年宣言」に向けてその3.

■街にアビスパはあるか?
①実質的入場料収入
レベルファイブスタジアムの2008年度の総入場者が211,651人(21試合)。1試合平均の入場者が10,079人。
2部の中で比較すると福岡の順位は5位ですが、200万人とも言われている福岡都市圏のポテンシャルからすれば本当に少ない数字といえます。
しかし、この数字には様々なファクターが隠されていると思います。
具体的な数値は公けにはされていませんが、他のチームに比較して、福岡は、年間シートを含めて自分でチケットを購入して来場される率が悪いと言われえています。
特に年間シート購入率は2部の中でも相当に低いとも。
極論かもしれませんが、1万人という数字はスポンサー企業や株主企業の「動員」によって成り立っているといっても良いのかも知れません。
②欠落している底辺の支え
当たり前な話しですが、収入という裏づけがあってはじめてチームの補強もできます。加えて有能な選手を引き止めることもできる。
さらに言えば、チームが上のカテゴリーに上がって安定して戦うには、どうしても安定した収入構造になっている必要があります。
大都市にチームの基盤があり、しかもJ1で安定的に戦っているチームの平均予算はほとんどが30億円以上です。七社会に依存する昨今の福岡の予算は13,4億円。今年度は11億円台とも言われています。
今まで長く繰り返してきたことですが、「今年さえ良ければ」「今年、J1にさえ上がれば」、根深く横たわる問題が解決するということでもないように思います。
(つづきます)