センターライン

甲府戦も,見ている観客にはストレスフルなゲーム。福岡は何試合も,応援するサポーターに極度の難行苦行を強いています。
このゲームもそうでしたが,ピッチ上にはチームとしての計画性が欠け,3人目の動きはいずこ,チームとしての規律は失われ,誰がボールを持っても何とも表現しようのないフン詰まり感。
一体,「スペース」(スペースを作り,スペースを埋める)という概念はどこへ捨てたのでしょうか。
加えて,パススピードも,玉際の強さも甲府の方が上回っていました。

古今東西,良いチームといわれるチームには,11人に一つの緊張感があり,統制がとれています。
熟成されようとしている良いチームには,目先の勝利だけよりも,むしろ根底には,チームとして「良いサッカー」をしようという意思が見られます。
そしてチームとしてのその意思こそがスタジアム全体を一つにもします。
残念ながら,今の福岡は目先の勝ち点だけの為に戦い,悪いことに結果も出ない状態が続いています。
原因はセンターラインの繋がりを強固なものにしていないこと。そして守備をGKと4人のDFだけに強いていること。
加えて,流れを読み,リズムを作る,そしてチームを落ち着かせる,(GKを除く)センターラインに,その役割を担う真のキャプテンシーを持った選手がいません。
これから先,気温の上昇とともにタイトな日程は今後も続きます。
このままでは余程の打開策は見当たらず,おそらく当事者には規律を失った原因は自ら探せないように思います。

遅きに失していますが。対策を考え,厳しい助言をすべきは,チームを統括している者の役割であると思います。