引き際を知る

■ニュート・ロックニー
http://www.nfljapan.com/column/detail/9778
数々の名言を持つアメフト界の名匠であり伝説の指導者である・ニュート・ロックニー氏。
彼の言葉が今朝の朝日に掲載されていた。

『私は、監督として
 ベストの11人でなく、
 11人でベストになる選手を使う』

シーズン前に、アビスパの篠田監督に話を聞く機会があった。
「今季は、どのような戦いをしたいのか?」
「どう戦うことが”福岡らしい”サッカーといえるのか?」
(S級)免許取立てで指揮官としては初心者の彼は、残念ながら明確な答えを持っていなかった。

単に「調子の良い選手を使いたい。」「練習で頑張らない選手は使わない。」と、こんな調子だった。
しかし、時間が経っても彼はセレクター(次のゲームの選手を選ぶだけ)のままである。
明確な意思と志を持った指揮官に率いられたチームは、特に連敗したり、自分たちの戦いを見失った時に、戻るべきサッカーが必ずある。
先日、この夏に大学サッカー日本一になった福岡大学の乾監督も仰っていた。
「苦しい時は、いつであっても、基(もと)に戻る。そのベース(基)がないチームにはなかなか良い結果はついて来ない。」と。
中澤佑二
オランダ代表と戦い、スコットランド代表とも戦う、日本代表チーム。
『世界のトップ級と戦う皮膚感覚を取り戻す。』(中澤)
チーム力を上げ、個のレベルを向上させるには”世界を実感”することなのだろう。
0−3は、自分のゲーム前の予想であったが、そういう意味では良い経験をしている。
篠田善之
どんな有能な選手を抱えたチームでも、J2下位(以下)の皮膚感覚しかない指揮官に率いられたチームは、その程度の結果しかついてこない。
昨夜の「九州ダービー」。
成績は下位でも、サポーターにとって今シーズンの大事なゲーム。
残念ながら、彼、篠田善之監督にはゲームを読む力はなく、単にピッチに立った皮膚感覚だけを頼った戦いぶりのように見えた。
このゲームの、何が、ポイントなのか。
前半はどうなのか。後半はどう戦うのか。リードしたらどうするのか。相手にスイッチが入ったらどう戦うのか。いつリスクを冒すのか。運動量が落ち、中盤が間延びしたらどう立て直すのか。
90分間のゲームプランがないままで、(ゲームプランがないから)途中の選手交代も全く的確ではない。
前半1−0とリードするも、後半はゲームにならず0−3の惨敗(1−3)。
残りゲームのチームや選手たち。我慢して見守るサポーター。今シーズンはみんなが生殺し状態である。
自信も確信も失った監督は早く休養(交代)させるべき、と思う。
まだ若い。一旦撤退してもチャンスは必ずまた来る。
そして、男の値打ちは引き際でこそ決まる。
岡田武史
http://www.asianmonth.com/new-infomation/detail.php?news_id=34
福岡での日比野氏と岡田氏の対談は9月18日(金)