東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ

 今回の大地震津波の被害にあわれた方々には,心よりお見舞い申し上げます。
合わせて,一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 この試合は,長居競技場に4万人の観衆を集めて行われましたが,とても意義のあるゲームだったと思います。

 岩手県出身の小笠原選手が言うように,被災された方へのメッセージだけでなく,このゲーム自体が,多くの人々に元気と勇気を与えてくれました。
 最後は,これまで日本のサッカー界を引っ張ってきたカズ選手のゴールが決まって,見ている人のキモチも一つになった気がしました。
 それにしても,彼はいつでも美味しいところを持っていく。しかし44歳になっても未だに絵になるのは彼しかいない。

◇進化していく代表チーム
 前半,ザッケローニは,代表のレギュラークラスの選手に新たな緊張を作りました。
3−4−3という彼が以前から取り組みたかった新たなシステムを試しました。
J選抜は,キリンカップに招待される普通の代表チームよりも手強いチームと思いますが,そんな相手に試すことができて,代表チームに新たなオップションが加わったと思います。

 中でも,良い戦いをした前半のチームに感じたことですが。
代表チームの選手たちのパススピードがとても速い。動き出しもとても明快でスムース。
 J選抜は、まだコンディションとコンビネーションが全然できていない状態でした。
 致し方ないことですが,Jの中断のロスタイムが響いている感じでした。あと2,3日練習する時間があればとも思えるチームでした。

◇名手たち
 それとJ選抜チームは,中盤が梁勇基,小笠原,中村憲剛小野伸二と,全員が名うてのパスの出し手ばかり。
 できれば,ボランチの一人に,明神のような選手を置けば,簡単に代表チームに先制されなかったように思います。

 個人的には,小野,小笠原,遠藤の,日本を代表する名手3人のプレーを同時に見ることができて,楽しい夜になりました。