スポ新と選手の関係

■オガサ移籍報道
サッカーに興味を持つ者が、スポ新ネタを真(マ)に受ける人は今では殆どいないと思う。
読売グループの”放置”など、スポ新の記事はそのほとんどがタイトル倒れで、”飛ばし”が多く、内容の真偽性や浅さは駅や路頭で売ってるプロレス新聞やタブロイド版と一向に変わらないものだ。
悪いけど、”放置”で唯一信用できるのは読売巨人軍関係のネタだけだろう。この場合だけは自信持って裏が取れている。
スポ新は、中には、記事によっては、場末の飲み屋で日本酒あおりながら急に思いつき、文章にしているのかと見間違う局面もある。
代わって、地方の新聞社は割と小まめで情報源に確信が持てる場合が多い。
J1鹿島なら茨城新聞アビスパなら西日本新聞あたりか。
身近にサッカーライターもいるにはいるが、最近は「サポ視点」気味なのでその点今ひとつ突っ込み弱い。
地方紙の記者は細やかな人間関係作りの上で記事立てしている場合が多い。だからとは思うが。
昨今話題になっている「オガサ移籍報道」などはスポ新程度では詳細は無理だろう。
浩二の件もあるので、クラブは建前しか話さないだろうし、寡黙なオガサが”放置”などに本音を話す訳がない。

『小笠原はクラブの対応に不信感を募らせている』(10日付け”放置”)
『クラブ側とは腹を割った話し合いの時間が持てず、そこで感情と現状認識の行き違いが生じたとみられる。』(同じく”放置”)

それにしてもこの文章を書いた記者は何らかの悪意があるとしか思えない。
ここだけの話だが、どこかで顔出ししたら暗い夜道に引きづり出し少し位は脅してあげたい気もする。
読売巨人軍が負け続けの体たらくで、精神が歪んでいるのだろうが。

オガサの愛すべき無愛想さを逆手に取り、素人BLOGじゃあるまいし、己の妄想掻き立てて記事にする奴は心から許せないと思う。
この件、今週一杯は見守ってあげるべきか。

ところで、今日の茨城新聞によると、ヤナギが所属するメッシーナセリエA残留が確定したという。(こちらは共同通信の引用ではあるが)
分割払いの資金計画さえキチンと立て筋道立てて進捗さえすれば大丈夫、とは思っていたが、一時は深刻な事態も予想されただけに、これで税金滞納問題から逃れることとなった。

あとは当人のゴールだけだ。

”キレキレ”グラウシオ

■ロペスに感謝
アビスパは、第25節を水戸と戦い3−0で快勝した。
この日(6日)は、FWグラウシオがキレキレで、手がつけられない程好調だった。

もちろん、相手チームである水戸の選手たちの疲れとチームとしての不調ぶりもあったが。
好調だった頃の水戸の19節(鳥栖)、20節(湘南)の連勝は、札幌へ移籍してしまったデルリスの活躍によるものだった。

さてグラウシオの話し。

彼は以前にブラジルだけでなく、オランダのフェイエノールトやリーガのチームで活躍している。ようやくに本領発揮といったところか。

案の定だ。
奥さんが来日し、久しぶりに手料理を食べてゲームに出場したのだから。
それだけでなく、彼の場合は”慣れ”だと思う。日本のサッカー、特にJ2のサッカーに慣れてきている。体調も良いようだし彼の自信はしばらく続くと思う。
松田さんもボランチやらせたり、サイドをやらせたり、トップ下をやらせたりしてグラウシオの持っている身体能力をこなせるようにしてきた。

連れてきたロペス・ワグナーに感謝しないといけない。

グラウシオは、ホベルト、アレックスとともにJ1に上がった暁でも十分に戦力だろう。
彼、この前、入院中の家内宛てにサイン貰ったから言うが、人間としても実にいい奴だった。
■天王山、京都戦
アビスパは、次節、アウェーで山形と。まずは切れ味鋭い佐々木のクロスの出しどころを塞ぐこと。今のアビスパなら先制点さえ奪えば2点はいけると思う。

ところで、現在のアビスパのディフェンス陣の充実ぶりと層の厚さはJ2一であろう。センターバックだけ取り上げても、今季は、千代反田(筑波大、185)を筆頭に宮本(下関中央、175)、岡山(川崎F、187)、柳楽(立正大淞南、178)。それに前節で初先発、完封した長野(福岡大、185)も十分に使える。
贅沢な位にセンターバックが育ってきている。
前節、初めて博多の森に登場した長野は、そのプレーぶりで相当な逸材であることもわかった。

首位の京都は徳島と対戦。京都はパウリーニョ不在で、アウェーの徳島にも勝機がある。徳島は前半をゼロで抑えることだろう。田原も松田も後半にはバテる。

さてその次がいよいよ京都戦だ。
7月以降3勝3敗1分と下り坂の京都に快勝したら、アビスパの第3レグはこのまま走ることになるだろう。

J2は、出足が悪かった札幌、仙台などの台頭で3位争いが熾烈となってきている。守備陣が不安定になっている鳥栖はこれ以上離されないこと。
それとアビスパが優勝するためには、この第3レグで京都になんとか勝ち点差6以内にしたいものだ。

「エルゴラ」雑感

エルゴラには期待している。しばらくは長い目で見ていきたいと思ってる。
それほど覗かないが「携帯版EG」にも加入している。
■視覚的な表紙
さて、プロのデザイナーでも新たに雇ったのだろうか。

このところ表紙のデザインが変わり。ようやくに垢抜けてきた感じがする。
120号は、田中達也の写真がいいバランスでとても良かった。
121号は、表紙の長谷部(レッズ)や俊輔(セルテック)の写真も中々に良い出来とバランスだ。
表紙に掲載されるコラムは一般紙であれば社説の意味もある。
いつも何気に注目して読んでいる。それにしても今回のコラムは字面が小さ過ぎる。
虫眼鏡でも取り出してみないことには読めない。今回も大した内容でないのでデザインとして読み取れということなのだろう。
一体、どうしたものか。
編集者は乱視のテストでもしたいとでも思っているのか。

東アジア選手権総括
韓国戦の評価についてはおそらくどちらにでも書ける。つまり、このゲームの評価には二面性があるからなのだ。

そうであっても、今回の西部氏の「定点観測」は1パターンで読むに値しないし切り口もツマらない。残念ながら原稿料貰って書く内容かと思う。
「中田や俊輔のバックアップ探し」という視点であるが、フランス代表のジダンを引き合いに出し陳腐な切り口で持論を述べているだけで面白さも何もない。誰でもわかっている陳腐な切り口。
彼には、新たな戦力の可能性や伸びしろ、そして展望は見えないことなのだろう。
韓国戦をじっくり振り返る時間がなかったのかも知れないが。
西部氏には期待しているのだが。昨今、読んで面白いのはジェフ絡みだけか。

東アジアに関しては、片方では「最高の結果と大きな収穫」。隣の見開きページに「一部に収穫も、全体的にはダメ出しの大会」。
難しいだろうが、慌てて作る一貫性のなさはなんとか克服して欲しいものだ。
■その他
「居酒屋大邸」の江橋氏のコラムはつまらない駄洒落が多くて見苦しい。また校正時にチェックすべきことだが、変換ミスなのか初めから数箇所の誤字脱字。
それ以外には、ナビスコの特集記事に並んで、フランスリーグの特集は中々に良かった。松井や浩二のことを、いつもこれくらいは扱って欲しいと思う。
今季の海外リーグは例年以上に日本人選手の活躍が注目される。
ヒデもプレミアへ行くようだし、スコットランドリーグの俊輔にも注目。
個人的には、完全移籍のヤナギ以外には、今季は稲本に大注目している。
彼らの現地での息遣いを是非とも載せて欲しいものだ。