我執を取り除く、あるいは強すぎる我欲*1をコントロールする働きをする。

下の、ばななさん(bananafishさん)のコメントに、少しだけ”反応”(笑)

簡単にいうと、掃除によって『優しい気持ちを保て、よく気づくようになり、しかも気分をスッキリさせ、ある種、自分をお気楽な状態にもっていくことについて』(笑)
掃除は、人のこころの”荒み”を取り除く、ともいいますが。
超自我*1とは、少し違うのかも知れませんが、我執や強烈な我欲を少しでもコントロールすること、それについて、少し(笑)
色んなパターンで説明できるのですが、今日は一番わかり易いひとつのパターンで書いてみます(笑)

どんな人にも(たとえ殺人犯でも・笑)人間のこころと言われるもののド真ん中にはピカピカと輝く「良心」
というものがあるのでしょう。
実は、その良心の、その外側に幾つもの”層”があり、層のあり様がその人の個性を形作っている訳です。

見たような話を書きますが、まぁ、想像しながら読んで下さい(笑)

まず、ピカピカに光輝く良心の、一番近くにある層を、(一番厚い層)肉親層といいます。
つまり生まれてから肉親の愛情を受け、肉親に影響された層でしょうか。
地球で言えば、成層圏みたいなカタチと思って下さい。
その外側に順に兄弟、幼少の頃の友、学校の先生、青年期の友人、同僚、上司・・と言った具合に、
人の個性はどなたも幾重に重なり合った層で成り立っている訳です。

ま、それほど、人は人に影響されながら成長しているという訳です。
影響のされ具合で変色したり曇ったりもしてるわけですが。

実はその層が、人に影響されながらその都度その都度やや曇ったり、少し傷ついたりどちらかと言えば、
デコボコになっていく訳です。時には、刻々と変化もする。

人は、自分のこころを通して、相手を見ているわけですが、自分の胸にある層が曇ってれば相手も曇って見える。

李さんにも、過去色んな人から影響されて、自己の我執の強さに悩んでいたんでしょうね。

実は、トイレ掃除には、上に書いたこころの層にある曇りやキズをとる作用があるのでしょうね。*2
だから、トイレ掃除を続けている方は、こころ穏やかになり謙虚になれるだけでなく、ほとんどの方が
「予知能力」的な先を読む”見通し”を身につけることができる。
不思議なチカラを身につけている方が多いのですが。

昔も今も仏教の修行は掃除から。厳しい名代のヤクザ稼業も掃除からと聞いた事があるのですが。
阪神の星野さんも、明治大学の頃、島岡さんに徹底してやらされたトイレ掃除が星野さんの原点を作って
いると思って見ています。
計算や打算で、トイレ掃除やってもなかなか効果はないでしょうが、おそらく李さんは、我欲の強い方
だったのでしょうね。

「人間の目は、臆病だけど、人間の手には勇気がある」と何かの本で読んだことがありますが、
手を使って、汚いよごれやクモリを取り除くことは、我々の背中に勇気も、与えるのかも知れません。

*1:精神分析学で、イド(イド:フロイトの言う無意識的な心的エネルギーの源泉)や自我とともに精神を構成するとされる、良心の機能を営むもの。イドからくる衝動や自我の働きを、道徳・良心などによって抑制し、道徳的なものに向けさせる。

*2:なぜか?それは、実践しないとわからない、のですが(笑)